デジタル写真について


●デジタルカメラの原理
(1)デジタルカメラは感光剤として、フィルムの代わりにCCD(光に反応する半導体素子)を使って いる。ピント合わせや露出などカメラの基本的な機能・操作は変わらない。
(2)フィルムは銀化合物が光のエネルギーに反応して潜像を作り、化学的な現像・定着という処理をへて 画像を作る。CCDは光のエネルギーを受けると微弱な電流を生み出す。この電流をデジタル化して 目に見える画像に変換する。
(3)人間の目は、水晶体を通った光が網膜上に像を結び、それを神経細胞が微弱な電気信号として脳に 送り像として認識する。デジタルカメラも人間の目と同じように、CCDが生み出した微弱な電気信 号から画像を作り出している。
(4)人間の目とデジタルカメラは、同じようなシステムで像を作るので、デジタル画像の質感のほうが フィルムの画像より肉眼の感覚に近い。
(5)数年前のデジタルカメラの画質が悪かったのは、CCDの受光能力や色再現プログラムに問題があ ったため。現在では解像度などの画質はフィルム以上の性能になっている。

●デジタルカメラの画素数
(1)デジタルカメラは小さなCCDを一枚の板にびっしり並べて受光する。この小さなCCD一つを一 画素と呼ぶ。CCDが500万個並んでいるものが、500万画素のデジタルカメラ。
(2)CCDは色を認識できないので、光の三原色(赤、緑、青)に対応するフィルターをかけ、一つのC CDに一つの色の色情報を認識させ、隣り合った4つのCCDに別々の色情報を認識させる。一色の 情報を持つCCDは、隣り合ったCCDから残り二色の色情報を借りてきて、三原色が揃う。 色再現を正確にするため、隣り合ったCCDの色情報がきめ細かく緊密に なるように画素数を増やす必要があった。
(3)デジタルカメラの画質は、画素数よりもCCDの受光性能によって左右される。面積が大きなCC Dのほうが効率よく光を受けられるので受光性能が高く、美しい画像になる。
(4)現在使われているCCDを並べる板の大きさは24.5×15.7mm(APS-Cサイズ、35mmフィルムの半分弱)、この大 きさは主に一眼レフタイプのデジタルカメラに使われ、600万画素以上あればすばらしい描写力を発 揮する。コンパクト・デジカメは板の面積が小さいので、 500万画素のカメラでも受光性能は低く、一眼レフタイプに比べると画質が落ちる。
(5)一眼レフのデジタルカメラは従来のレンズが使えるが、CCDの受光部の大きさがフィルムの半分 ほどなので、同じ焦点距離のレンズでも写る範囲が狭くなる。焦点距離が1.5倍ほど伸びるので、望 遠には有利、広角側は不利になる。

●明るい暗室
(1)「明るい暗室」とは、プリントを暗室ではなくパソコンシステムで行うデジタル作業のこと。
(2)現像液、定着液などの化学薬品を使わないので、環境にやさしい作業ができる。
(3)コントラスト、色調、明暗など、画像データの変更ができるので、より美しい諧調のプリントがで きる。
(4)一度作ったデータは永久に保存でき、同じプリントをいつでも何枚でも作れる。
[デジタル暗室に必要な機器]
@パソコン
容量の大きな画像データを取り扱うのでハイスペックのデスクトップタイプ
A画像処理ソフト
Adobe Photoshop Elements 3.0(一般用)
Adobe Photoshop CS2(プロ用)
Bプリンター
写真の微妙な諧調や色彩を表現するのに向いているのがインクジェットプリンターで、使える紙の 種類も多い。インクは染料系と顔料系があり、顔料系は耐光性が強く何十年でも保存できる。A3ノビ サイズのプリンターなら写真展用のプリント(ワイド半切)のプリントが作れる。

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