写真の基礎知識


●写真の特徴
(1)フランス人の画家ダゲールが1839年に銀板写真を発明。この発明以来、写真は科学技術の発展と ともに進化し、今ではデジタルカメラの時代になっている。
(2)絵画より正確、精密な画像が作れ、【記録性】に優れる。
(3)瞬間的に画像として固定し、「レンズのボケ」など写真独自の表現ができる。

●カメラについて
(1)一眼レフカメラは、レンズを通った光をカメラボディー内の鏡[レンズミラー]で反射させファインダーに導く。
(2)ファインダーで実際に写る様子[正像]を確認できる。
(3)シャッターはレンズミラーと感光面[フィルム、デジタルカメラではCCD]の間に置かれている。
(4)シャッターはガレージのシャッターのような構造で、シャッターボタンを押すと開閉する。
(5)シャッターを押すと、斜めに置かれているレンズミラーが跳ね上がり、シャッターが開いて感光面に光が届いて画像が作られる。

●レンズについて
(1)レンズの中心線から焦点を結ぶまでの距離が焦点距離[f]。焦点距離50mmのレンズを標準レンズと呼んでいる。
(2)f=50mmより焦点距離が短い28mm、20mm・・・などを広角レンズ、焦点距離が長い100mm、300mm・・・などを望遠レンズと呼んでいる。
(3)標準レンズは人間の肉眼の感覚に近い写り方、広角レンズは写る角度が広くピントの合う範囲も広いのが特徴。
(4)望遠レンズは写る角度が狭く、ピントが合う範囲も狭く、ピントを合わせた場所意外はボケて見える。被写体は肉眼よりも大きく見える。
(5)レンズには絞りが内蔵され、レンズに入る光の量を調整する。絞りの値Fが大きくなるほど、レンズを通る光は少なくなる。 絞りとシャッターの組み合わせで、露出をコントロールする。
(6)絞りを開ける[F値を小さくする(・・・F1.2、F2)]とボケの量が大きくなり、絞り込む[F値を大きくする(F16、F32・・・)]とボケは少なくなる。

●露出
(1) 露出とはフィルム(デジタルカメラではCCD)に光を当てて、画像を作ること。被写体から反射してレンズに入ってくる光の 量を測定し、絞りとシャッターを調整して画像を写す。
(2)露出計はレンズを通過する光の量を測定し、それに基づいて適切な絞り値とシャッタースピードを算出する。
(3)露出計は、被写体の明るさは中間調のグレー[18%反射板]である、という前提で光を計る。 カメラに示される絞りとシャッタースピードは、中間調グレーの明るさの画像[標準露出]を作るための数値。
(4)実際の被写体の明るさが中間調グレーでない時、たとえば雪景色を露出計の指示通りに写すと中間調グレーの明るさの画像、闇夜のカラスも中間調グレーの画像になる。 白を白く、黒を黒く写すためには[露出補正]を行う。
(5)日本人の肌の色は中間調グレーの明るさなので、肌より黒に近い被写体の時は露出をマイナス側に補正、白に近いときはプラス側に補正する。
(6)デジタルカメラでは露出オーバーになると、明るい部分の情報がなくなり、のっぺり白くなってしまうので、露出は控えめに!

●構図
(1)写真は三次元の立体空間を二次元の平面に表現するので、立体感のある画像を写すためには斜光線を活用し、主役と脇役を配置する。
(2)広角レンズで画面手前に大きく被写体を写しこむと、遠近感が強調される。
(3)地平線や木立の構図は、画面を三等分した線が基準。

●被写界深度
(1)被写界深度とは、ピントを合わせた一点の前後にピントが合っているように見える範囲のこと。写 真は厳密に言えば一点にしかピントが合っていないが、被写界深度によってピントが合ってい るように見える。
(2)広角レンズになるほど被写界深度が広い[深い]画像になる。画面全体にピントが合った写真になる。
(3)望遠レンズは被写界深度が狭く[浅く]、望遠レンズになるほどピント合わせが難しくなる。主役だ けにピントが合って、ほかはボケているような写真が撮れる。
(4)焦点距離が同じレンズでも絞り値を変えると、被写界深度も大きく変化する。 F値が小さい(絞りの穴が大きい)ほど被写界深度は狭く[浅く]なり、F値が大きい(絞りの穴が小さい) ほど被写界深度は広く[深く]なる。
(5)被写界深度を深くして画面全体にピントが合った写真を撮る時は、広角レンズを使って絞り値を大 きくする[絞る] 、被写界深度を浅くしてボケを大きくしたい時は、望遠レンズを使って絞りを開け る。

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